お墓参りの方との世間話の中で、樹木葬が話題になることがございます。
そのようなお話の中で、皆様の参考になりそうな事柄について紹介させていただきます。
本来の樹木葬は、山林などに埋葬し墓石の代わりに植樹をしていましたので正解です。
樹木葬が世間に注目をされるようになってから、おそらく25年以上経つと思います。
その間に、公園墓地で樹木葬エリアが出来たのをキッカケに大きく様変わりをいたしました。
公園墓地で最初に造られた樹木葬は、桜の木の周囲の芝生墓地に埋葬し、そこには何も植えたり置いたりしないものでした。
関西では、神戸市にある神戸聖地霊園が先立って「永代供養樹木葬 さくら」として、主木型(メインツリー)樹木葬の受付を始めました。
新しい永代供養のお墓としてメディアに取り上げられると、徐々に他の霊園にも主木型樹木葬が拡がりました。
霊園や寺院境内墓地では、石材店が墓石を建てておりました。
墓石を建てませんとビジネスとして成立しない部分がございます。
そこで、時折映画などに登場する芝生墓地の墓石をイメージした、樹木葬墓地に馴染む墓石をセットする霊園が登場しました。
ガーデニング樹木葬と呼ばれる、プレート型墓石の周囲を草花で囲むタイプや、芝生墓地をそのまま再現したものなど、霊園環境を活かした提案がされています。
墓地使用者様の中からも、礼拝する対象となる小型の樹木葬用墓石がある方がお墓らしいというご意見もあり、このような提案は次第に受け入れられるようになりました。
樹木葬とは、埋葬をする方法のことをいい、もともとはお墓の名称ではございません。
霊園や寺院の境内墓地に造られました時点より、本来の意味とは異なり「お墓」と認知されるようになりましたので、樹木葬も一般的なお墓と違いはございません。
樹木葬に限らず、どのようなお墓でも永代供養をお約束した募集をしているものは、永代供養墓といえます。
霊園やお墓によって「使用規程」があると思いますので、「いつ?どのような供養が?いつまで?行われるのか?」を事前に確認する必要がございます。
また、墓所の使用期限につきましても、樹木葬として募集しているお墓では有期限の場合も多くございます。
特に樹木葬の場合は、1名様用・ご夫婦用・家族向きなど、納骨していただける人数に制限のあるお墓が多いが特色です。
お墓である以上は、長期間の使用を目的に求める訳ですから、ご自身の要望に沿ったものを選ぶ必要がございます。